« 御用金 | メイン | バンコマイシン耐性腸球菌 »

イエスの生涯を自らの目で見たということは一言も

著者はイエスの生涯を自らの目で見たということは一言も言っていないが、すべてを丁寧に調べあげ、事実を順序だてて書き記したということを冒頭で述べている。『マタイ福音書』、『マルコ福音書』、『ヨハネ福音書』といった福音書には共通の資料があると考えられてきた。現在の学会でもっとも広く支持されている二資料仮説によれば、『ルカ福音書』の資料となったのは『マルコ福音書』と今では失われたイエスの言葉集であったとみなされる。この言葉集のことを「Q資料」という。Qとはドイツ語で「源泉・資料」をあらわす「Quelle」の頭文字をとったものである。

著者については、古代以来、上記のようにパウロの協力者でその伝道旅行にも従った医師のルカであるとされてきた。現在でも、批判的な聖書学者の一部を含め、この伝承を認める研究者は少なくない。また、福音書ではその資料を尊重する傾向が見られるが、そのギリシア語は極めて美しいもので、且つ語彙も豊かである。従って、おそらくは新約諸文書の著者の中で唯一、当時のヘレニズム世界での正規教育を受けた者であろうという認識はほぼ全ての研究者に共通する。また、パレスチナの地理には詳しくないこと、ガリラヤ湖を「海」と呼ぶマルコの文章を「湖」に変更していることなどから、パレスチナやその近郊に住む者でないことも確実である。
分譲 暮らし マッサージ 飲料水 審美歯科 癒し プリスクール 交通 海外留学 中国四国 エイジ 旅行代理店 フレグランス フランチャイズ 賃貸 審美歯科 警備 リフレ 生活雑貨 教育 健康食品 ステイ 宿泊施設 ネイル 地域情報 脱毛 起業 プレゼント 内職 乗り物 老人 結婚 損害保険 リフレ 食品 家庭教師 ペット 語学 北海道東北 コスメ ネイル エイジ 信託 趣味 リフレ 家具 老人 美容 音楽 お土産

その一方で、「ルカによる」という題名は二世紀に福音書が収集された際に区別のために付けられたもので、それ以前には遡れないこと、また主に『使徒言行録』の内容からの判断が大きいが、福音書の成立がエルサレムの神殿崩壊後であることが確実なこと、またパウロの伝道についての詳細な資料を持っていたことは確かであるが、パウロの同道者としては不可解な記述が多数『使徒言行録』に見られることなどから、古代の伝承を否定する研究者も多い。さらに、近代の研究で「ルカ文書」に多数含まれるとされてきた「医師」の専門用語も当時の知識人にはよく知られた一般的語彙であるという研究成果もある。したがって、著者については地中海の都市に住んだ非ユダヤ系の人物という以上には特定できないと考える研究者も多い。

対象とする読者は、その献辞から明らかなように、直接的には「テオフィロ(ス)」という、詳細は不明だがある程度に高い地位にある人物と推定される個人である。なお、「テオフィロ」という名はギリシア語で「神を愛する人」という意味である。しかし、これは著者の教養に由来する修辞的な意味合いが強く多くの読者に読まれることを想定して執筆されたことは確かである。その場合、著者が想定するのは主に非ユダヤ系のキリスト教徒及びそれに関心を持つ人物と考えられる。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sjwpgp.biz/blog/mt-tb.cgi/602

About

2009年06月04日 13:28に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「御用金」です。

次の投稿は「バンコマイシン耐性腸球菌」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35